遊び

建築、本、日常、非日常

0722 電車の窓

 

 

今日は10時から18時までバイトで、とても疲れる内容だったのだけれど、何が後に響いたって、ずっとイラレやってたから目がもう痛くてしかたなかった。

 

帰り道、目が痛すぎて頭も痛くなってきた気がして本も読まず音楽も聞かずにただ外を見ながら帰っていたのだけれど、

ある駅に着いて、停まった電車の窓に切り取られた外の風景に目を奪われた。こういうことは毎日電車に4時間近く乗ってるからよくあるのだけど、今日のは何か違った気がする。

 

どんよりとした紫色に見えそうな空と雲の背景、暗くなりかけた街を少し早く照らし始めた街灯、川、それにかかる橋、まばらな人…

 

特別綺麗だったわけでもないし、写真を撮ったりしたわけでもないけど、電車が動き出すまでずっと見てしまった。美しさの中に歪みのような不純なものが混じった感じ。

 

 

 

 

多分それは見たことのない風景だった。

 

梅雨が長引いてじめじめした空気と街灯を反射する濡れた道路、川、状況が故の人の少なさ。

 

多分あの風景はこれからみることはないと思うし、見たいとおも思わない。

 

建築家がたまに見たことのない風景を作るみたいな事を言ってるけど、あれには飽き飽きして苛立ちさえするけれど、

今日見たのは間違いなく一瞬しか見れない風景だった。

 

今後こんな風景を何度見れるだろうか。

 

そんなことを考えて電車を降りた